総ヒノキの家なんてなかなか建てることができませんが、ヒノキの家を建ててしばらくしたらシックハウス症候群を発症したという体験談を読みました。
シックハウスといえば、ホルムアルデヒドや接着剤に含まれるトルエン等の化学物質が原因で、ひのきの家とは対極にありそうな気がします。
弊社で取り扱っているフィトンチッドもひのきと関係がありますので、気になって調べてみました。
シックハウス症候群とは
建材等から発生する化学物質などによって引き起こされる健康影響。
症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまである。
原因とされる物質VOC
VOCとは揮発性化学物質のことで、厚生労働省による濃度指針値のある物質は次のものである。
- ホルムアルデヒド
- アセトアルデヒド
- トルエン
- キシレン
- エチルベンゼン
- スチレン
- パラジクロロベンゼン
- クロルピリホス
- テトラデカン
- フタル酸ジ-n-ブチル
- フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
- ダイアジノン
- フェノブカルブ
また、2017年には以下の物質が新たに追加される方針となった[。
- 2-エチル-1-ヘキサノール
- テキサノール
- 2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレート (TXIB)
これを見る限りヒノキの成分は含まれていないようです。
ではなぜ、ヒノキでシックハウス症候群が発症したのでしょう?
ヒノキの香り成分
ひのきの香りは日本人に馴染みのある香りで、嫌なニオイと感じる方は少ないでしょう。
香りの主成分はα-ピネンというテルペン類です。
よく聞くヒノキチオールは日本のヒノキにはほぼ含まれていないようですが、杉等に含まれています。
α-ピネンとシックハウス
実は、α-ピネン等のテルペン類もVOCに含まれます。上記の厚労省の物質には指定されていませんが、このような事例を踏まえ、TVOC(総揮発性化学物質)の規制をしました。暫定目標値として400μg/立方メートルを設定しています。
森林はシックハウスなのか?
テルペン類が豊富な森林はシックハウスなのでしょうか?
森林浴をしていて、シックハウス症候群の症状である、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹が起こった経験がある人は少ないでしょう。
新しい建材はたくさんのテルペン類を発します。
最近の家はすぐ建ちますので、建材の香りが強く残ったままです。
また、気密性が高く、室内に高濃度で充満します。
一方、森林は風が通り、様々な物質が低濃度で混ざっています。
弊社で取り扱っているフィトンエアーは1リットルを約1ヶ月で使います。これは森林中のフィトンチッドの濃度を元に設計されていますので、安心してご利用ください。
フィトンエアーの溶液を加湿器等にそのまま入れてお使いになると濃度が上がりすぎてしまいますので、ご注意ください。
フィトンチッドの成分であるテルペン類にはアロマテラピーを含め様々な良い効果があることがわかっています。(また詳しくまとめます)
なんでも摂り過ぎはよくないということですね。