皆さん、「未病」という言葉、ご存知でしょうか?
人生100年時代と言われるようになってきましたが、ただ100歳まで生きるということではなく、普段の生活からしっかりと健康管理をし、健康な状態を維持して生活を送ることが必要だと思います。
そのために必要な概念が「未病の改善」です。
「未病」とは
「未病」という言葉は、中国の漢方から生まれた言葉です。漢方の中心的な考え方で病気にならない体にしていくことを「治未病」=未病を治す、といいます(神奈川県黒岩知事)。
人の健康状態は、ここまでは健康、ここからは病気と明確に区分できるわけではなく、健康と病気の間で連続的に変化しており、その状態を「未病」といいます。
下図のように、人の健康状態は健康から病気へ、病気から健康へと、グラデーションで連続的に変化しています。
つまり、病気やガンになってから薬に頼ったり、病院に通って治療を受けるのではなく、日々の健康管理や免疫力を強化していくことが未病の改善になり、健康生活に結びついてくるのです。
未病改善のために
自分自身の健康状態の把握
病気にならないために、未病を改善するためには、普段の生活において自分自身の健康状態を把握する必要があります。
例えば、
・定期的な健康診断
・質の良い睡眠を取れているかどうか
などが挙げられます。
神奈川県のホームページには未病チェックシートがあります。
ご自身の健康状態の把握のため、一度試してみては如何でしょうか。
https://me-byo.com
ちなみに筆者は「瘀血(おけつ)」という結果でした。
・食事・・・血を巡らせる食材(菜の花、ちんげん菜、ししゃも)
・運動・・・よく体を動かすこと
・癒し・・・半身浴、足湯
何となく分かっていたことではありますが、このように指摘されると改善しなければいけない気持ちになりますね。
日々の健康管理
健康状態を把握すると同時に、未病改善のためには毎日の健康管理も非常に大切です。
人生100年時代と言われていますが、老後を寝たっきりで過ごすのと、健康でアクティブに過ごすの、どちらが幸せでしょうか?
毎日の健康管理のために出来ることは身近にもたくさんあります。
・食生活
・運動
・睡眠
・リラックス
これらを見直し改善し、実践することで健康生活に結びつくことでしょう。
神奈川県の「未病産業研究会」
神奈川県では黒岩知事が未病産業研究会を立ち上げております。
(NEXTure株式会社も会員企業です)
未病産業研究会では、超高齢社会において、新たな成長産業となり得る神奈川発の「未病産業」を創出し、拡大していくことで、国民の健康寿命延伸と日本経済活性化を目指すとともに、次世代の新たなヘルスケア社会システムを構築し、国内外に向けて発信していくことを目的とします。
・「ME-BYO」の概念普及
・「未病」の産業化を促進
・「エビデンス」の確立
(神奈川県庁ホームページより)
定期的に研究会を開いており、専門家や先生を招いての講演や交流会などもございます。
すでに始まっている高齢化社会で、未病を改善し、健康な生活を送って頂くために参加企業で取り組んでいます。
「未病」という言葉、是非覚えておいて下さい。
未病改善に取り組むことで、健康寿命を延ばし、一生を終えるまで健康で笑って楽しく生活したいですね。
次回は未病産業研究会の具体的な取り組みなども紹介していきます。