推古天皇の時代から薬草として使われてきた大和当帰(ヤマトトウキ)とは?

推古天皇の時代から薬草として使われてきた大和当帰(ヤマトトウキ)とは?

皆さんは、大和当帰と言う植物をきいたことがありますか?
私も知りませんでしたが、今奈良県がバックアップする注目の植物になってます。

トウキはセリ科の多年生植物で、その根を乾燥させた「当帰」は、多くの漢方薬や生薬製剤に使われています。
推古天皇が統治していた頃から薬草として用いられていたことが日本書紀に記載されており、日本人に馴染みの深い薬草でしたが、現在では、吉野地方でわずかに栽培されているだけになっています。
トウキにはヤマトトウキとホッカイトウキの2系統があり、ヤマトトウキの方が品質が良いとされています。

そんな大和当帰について詳しく見ていきましょう。

成分

精油成分として、リグスチライド、P-シメンなどを含みます。他に、フェノールのカルバクロール、ブチリデン・フタライド、ザンゾトキシン、ベルガプテン、イソピンピネリン、アデニン、コリン、有機酸(フェルラ酸、ニコチン酸、コハク酸など)、アミノ酸などが含まれています。匂いの本体はフタリド類という薬効成分です。

用途

当帰の「根」が冷え性、血行障害、滋養強壮、鎮痛薬などに効果があるとされ、漢方薬に使われてきました。

漢方薬としての利用

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血行をよくして体をあたため、貧血症状を改善します。また、痛みをやわらげたり、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。(体力虚弱で、冷え症、貧血の傾向があり疲労しやすくめまい、肩こり、耳鳴り、動機の症状に処方)

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸の働きをよくして体力を回復をさせ、元気をとりもどすのを助けます。体の疲れ、食欲不振、胃弱、夏やせ、こじれて長びくカゼ、あるいは病中・病後、手術後などで体力が弱っているときに用いられます。 (体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいという症状に処方)

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
倦怠感、食欲不振、息切れ、ふらつき、手術後や病後・産後の体力低下、不正出血、貧血、生理不順や体力補強に用いられます。(虚弱体質、疲労や産後、病後などで体力を消耗しているとき。消化器や循環器の機能が低下し、貧血になったり、手足が冷える等の症状に処方)

2012年より葉の部分が「非医」扱いとなったことにより、葉の有効利用にも注目が集まっています。
奈良県では県の推進プロジェクトとして、様々な商品が開発されています。

大和当帰を使った商品紹介

ハンドクリーム

オーガニック成分と保湿成分を配合したハンドクリーム

お茶

入浴剤

大和当帰の今後

他にもドレッシングや化粧水、洗剤等様々な商品が誕生しています。
奈良県が推進するだけあって注目の素材になりそうです。
弊社でも大和当帰を使った商品を開発し、ご提供していきたいと思っています。

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